予防接種を受けておくと、重症化しやすい病気を防ぐことができます。もし病気にかかってしまっても軽症で済ませることができます。赤ちゃんを病気から守るために予防接種を受けましょう。予防接種のスケジュール例や副作用について解説します。

任意接種

肺炎球菌ワクチンで小児感染症を防ぐ!

2010年2月から新たに小児用肺炎球菌ワクチンが発売され、任意接種が始まりました。

肺炎球菌は私達のまわりにいる菌で通常は悪さをすることはありません。
ただし、抵抗力が弱い子供が風邪をひいたりすると肺炎球菌による感染症が起こってしまうことがあります。

肺炎球菌が髄膜に感染すると細菌性髄膜炎、血管内に感染すると菌血症、肺に感染すると肺炎、耳で感染すると中耳炎を引き起こします。
特に1歳前後の小さな子供が感染することが多く、初期症状が風邪と似ていて区別がつきにくいこともあり重症化する例が報告されていました。
肺炎球菌ワクチンでこれらの感染症の重症化を防ぐことができます。

肺炎球菌ワクチンを受ける時期

 ・生後2ヶ月~6ヶ月は4回接種
 ・生後7ヶ月~1歳未満は3回接種
 ・1歳は2回接種
 ・2歳~9歳は1回接種

肺炎球菌ワクチン接種の仕方

 ・皮下注射

肺炎球菌ワクチン接種についての注意

費用はおおむね5,000円~8,000円ほどかかるようです。
自治体によっては補助金が出るので詳しくは窓口に問い合わせをしてください。
注射部位の腫れ、微熱、筋肉痛などの副反応が見られることがありますが、ほとんどの場合は2~3日で消える症状です。症状が長引く場合は医師に相談しましょう。
重篤な副反応が出ることは極めて稀で、肺炎球菌ワクチンは安全性が高いワクチンと言われています。

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インフルエンザの予防接種は流行が始まる前に受けましょう



乳幼児がインフルエンザにかかると脳炎などの合併症を起すことがありますが、予防接種を受けておくと重症化を防ぐことができます。
インフルエンザによる脳炎は死亡率が25%、30%とも言われ、日本では年間100人程の乳幼児が亡くなっています。
infuru.jpg 1歳以下の乳児にはインフルエンザ予防接種の有効性がない、6歳以下の幼児では有効率が低いという見解があります。しかし、インフルエンザの予防接種を受けていれば重症化を防ぐことができるという専門家の意見もあります。
予防接種を受けるかどうかを見極めるには、かかりつけの先生に相談するのが一番です。

インフルエンザ予防接種を受ける時期

・生後6ヶ月から毎年2回

インフルエンザ予防接種の仕方

・皮下注射

インフルエンザ予防接種についての注意

接種部分が赤く腫れたり、発熱が起こることがありますが2~3日でおさまります。13歳以下の子供の場合は、年に2回の接種が必要になります。
インフルエンザが流行する前の10月と11月に4週間以上の間隔をあけて接種すると良いでしょう。流行中の新型インフルエンザについては、季節性インフルエンザの予防ワクチンでは効果がないことがわかっているそうです。




水ぼうそうの予防接種で集団発生から子供を守る



水ぼうそうは、免疫の働きに問題があったり、1歳以下の赤ちゃんが感染すると重症になる可能性があるため予防接種を受けておくと安心です。
水 ぼうそうの感染力は麻疹ほど強くありませんが、水痘帯状疱疹ウイルスがくしゃみや接触でうつるため、保育園や幼稚園で集団発生することがあります。予防接種を受けていても、水ぼうそうにかかることがありますが、軽い症状で済みます。
水ぼうそうは、小さな赤い発疹が出た後数日中に水疱に変化します。水ぼうそうの発疹は強いかゆみがでるためアトピーの子は症状がひどくなることがあります。アトピーの子は水ぼうそうの予防接種を受けておいたほうが良いと言われています。



水ぼうそうの予防接種を受ける時期

・1歳以降に1回

水ぼうそう予防接種の仕方

・皮下注射

水ぼうそうの予防接種についての注意

基本的に、水ぼうそうの予防接種は1歳から可能ですが、保育園に通うなどでもっと早く受けたい場合はかかりつけの先生に相談しましょう。
副反応はほとんどありません。体力が落ちているときに水ぼうそうの予防接種を受けると、まれに発疹や発熱が見られることがあります。体調の良いときに予防接種を受けるようにしましょう。




おたふくかぜの予防接種はパパとママも受けると安心



おたふくかぜはムンプスウイルスが原因で感染し、耳下腺から頬が腫れる病気で予防接種を受けることで免疫を得ることができます。おたふくかぜは髄膜炎や脳炎を起したり、難聴になることがあります。
思春期以降におたふくかぜにかかると、重症化することが多く入院する人も珍しくありません。不妊症に至る事例はごく稀ですが、精巣炎や卵巣炎を起すこともあります。
おたふくかぜにかかったことがない、またはおたふくかぜの予防接種を受けたことがないパパとママは、子供と一緒に予防接種を受けると良いでしょう。
小児科の先生の考え方によっては、みずぼうそうの予防接種を先に受けるようにすすめられることがあります。なかなか病院へ行けない事情がある時は、水ぼうそうとおたふくかぜの同時接種をしてもらえることがあるそうです。

おたふくかぜ予防接種を受ける時期

・1歳以降に1回

おたふくかぜ予防接種の仕方

・皮下注射

おたふくかぜ予防接種についての注意

接種後2~3週間でまれに耳の下が腫れたり熱が出たりすることがあります。一時的なもので心配がない場合がほとんどですが、嘔吐や発熱が続く場合は受診しましょう。




日本脳炎の新ワクチンが承認されました

日本脳炎の予防接種は定期接種として組み込まれていましたが、2005年から中断されていました。日本脳炎の予防接種を受けた後に、脳神経系の病気(ADEM)が発生するという重篤な副作用がわかったためです。

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2010年4月新しいワクチンが承認され、3歳児を対象に日本脳炎ワクチンの接種が再開されました。
新ワクチンの副作用は、発熱、発疹、けいれんが報告荒れていますがADEMの発生は現在のところありません。

日本脳炎は、日本脳炎ウイスルに感染している動物を刺した蚊が人を刺すことにより人に感染します。多くの場合、症状が出ないことがほとんどですが、発症すると約15%が死亡するといわれています。
日本では西日本を中心に、年間数十件の発症が報告されています。日本脳炎と呼ばれていますが、中国、インド、東南アジアなどでも発生しています。
蚊が多い季節や場所では、長袖長ズボンを着たり虫よけスプレーを使って予防することが大切です。

日本脳炎新ワクチン予防接種を受ける時期

・生後6か月以上90か月未満(標準3歳)までに第1期初回接種(2回)
・初回接種後おおむね1年後(標準4歳)に第1期追加接種(1回)
・9歳以上13歳までに第2期(1回)

日本脳炎新ワクチン予防接種の仕方

・皮下注射

日本脳炎新ワクチン予防接種についての注意

新ワクチンによる第2期接種有効性及び安全性が確立されていません。
また、従来の日本脳炎ワクチンは平成22年3月に有効期限を迎えたため、現在のところ新ワクチンで第2期の予防接種を受けることはできません。
今後は積極的な勧奨が行われる予定で、対象年齢の子どもがいる場合は自治体から予防接種の連絡があります。




B型肝炎(HBV)の予防接種はお母さんがキャリアの場合に必要



お母さんがB型肝炎のキャリアだと、ほぼ100%赤ちゃんに感染しますから予防接種が必要になります。出産後すぐに赤ちゃんへB型肝炎用の免疫注射をしますが、生後3ヶ月からワクチンとグロブリンの予防接種を受けます。
肝炎にはB型の他に、A型、C型、D型、E型、G型など種類が沢山ありますが、母子感染が心配されるB型とC型については妊娠初期に血液検査を受けて感染の有無を調べます。
virus.jpg 妊婦健診で100人に1人がB型肝炎の陽性反応がでるという厚生労働省のデータがあります。
1986年から母子感染を防ぐ対策がとられるようになり、B型肝炎のキャリアは現在では大きく減っています。しかし、それ以前に生まれた人は知らずにB型肝炎に感染していることがあります。
B型肝炎ウイルスのキャリアがある人の一部は、将来慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんになるといわれており、赤ちゃんの場合、急性肝炎や劇症肝炎が起こることがあります。

B型肝炎予防接種を受ける時期

・生後2ヶ月、5ヶ月、6ヶ月の3回

B型肝炎予防接種予防接種の仕方

・皮下注射

B型肝炎予防接種についての注意

お母さんがB型肝炎のキャリアの場合、生後すぐから母子感染を防ぐ措置がとられます。指示通りに予防接種をすることで、95%~97%の高い確率でキャリア化を阻止できるそうです。B型肝炎のキャリアのお母さんから生まれた赤ちゃんは、健康保険で予防接種を受けることができます。




ヒブ(b型インフルエンザ菌)ワクチンで感染症を防ぐ



ヒブワクチンは2008年12月に承認されましたが、2009年9月現在予防接種は自費扱いの任意接種です。海外では、ヒブの感染症を防ぐために定期接種として採用されています。
日本では年間600人程がかかり、5%が死亡、20%に後遺症が残っているそうです。
ヒブはくしゃみなどで飛沫感染し、他の細菌性髄膜炎より重い後遺症が残るといわれています(脳性麻痺、発達障害、難聴など)。ヒブワクチンの予防接種を受けることでほぼ100%発症を阻止することが出来ます。

ヒブワクチンについて

○ヒブワクチン接種を受ける時期
・生後2ヶ月~5歳の間に4回

○ヒブワクチン予防接種の仕方
・皮下注射

ヒブワクチン予防接種についての注意

5歳までに自然と免疫がつくので6歳以降の子供に接種することはありません。
現在のところ、ヒブワクチンの供給量が少なく小児科によっては予約や抽選での接種になっているようです。1回の費用が7千円ほどかかり、4回全ての接種を受けると3万円ほどの費用がかかることになります。自治体によっては、ヒブワクチン予防接種の補助を行っていますから事前に確認をしましょう。

ヒブワクチンの予防接種後24時間以内に、接種部分が腫れたり発熱することがありますが心配いらないことがほとんどです。




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